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2020.01.25

kawa-kawa公式ブログ vol.023

今週のブログは久しぶりにkawa-kawa内部についてお話します。

これまで「縫製部編」や「裁断部編」として製造現場ご紹介しましたが、今回は「企画部ワーク」のパターンメイキング風景を少しだけ。

kawa-kawaでは地券(チケン)紙という厚紙を用いて型紙を作ります。

ハンドバッグメーカーの多くはこの紙を使っているんじゃないですかね。

垂直水平が取れるように中心線を引き二つ折りにします。

地券紙の表層を切っているのでピシッと折れます。

デザインイメージを基にアウトラインを引いていきます。

左右対処デザインの場合は、二つ折りでのトレースが出来るので半身だけデザイン線を描きます。

切る時は革包丁を使います。

切れ味が悪くなれば研いで使うので経済的です。

研ぐと返り刃が出るので、残っていないか指先で確認。

仕上がりサイズバランスやシルエット、更には素材の落ち感等を想定して最初に作るのが原型です。

本型とかヒナ型とも言い、縫い代や折り代が付いていない状態のものでヨコ文字で言うとマスターパターンです)

バッグの場合、メインになるのは正面のパーツで「」と呼び、まずはこの胴の原型を作って、立体的にする場合にはダーツ展開などしていきます。

そしておおよその形が決まれば、そこからマチや底など他のパーツのパターンを起こしていきます。

それと同時に縫い代や折り代などの寸法を加えながら、実際に縫い上げるための工業用パターンを作っていきます。

「胴」「マチ」「底」などの立体を構成するパーツの型紙が出来たら、「トワル作成」に取り掛かります。

いわゆるサイズ感や落ち感を見るための試作です。

トワルが出来上がればデザイナーのチェックが入ります。

そして修正等加えて本格的なパターンメイキングにかかっていきます。

やせない(へこまない)ようにするための肉付けや切り替えの位置、ファスナーの付け方、内装の仕様、芯材の使い方、補強方法、金具の位置などなどなど、考えなければならないことはたくさんあります。

それぞれのパーツの形が出来れば、それぞれに「カマ」を入れていきます。

洋裁でいう所のノッチと同様に合印目的でつけていきます。

縫い幅は素材ごとに予め設定し無駄なカマを入れないようにするのもポイントです。

kawa-kawa製品は柔らかなシルエットにこだわっている事もあり、直線に見えても、直線的なパターンは少ないですね。

あと重要な点としては取り都合というもの。

この勘が悪いと無駄に材料を使ってしまうことになります。

簡単に生地で説明すると、92㎝幅の綿素材を使用するとして、型紙のサイズが「50㎝×50㎝」の胴、マチ、底といったサイコロ形状のパターンだった場合、42㎝分の幅は無駄になってしまうわけです。

革は不定形なものではありますが、同じことが言えて大きすぎたり、長すぎたりすると裁断しにくかったり、キズを避けにくくなったりするので、デザインを活かすような切り替えを入れたり、もともとの素材のサイズを考えてパターンを起こさなければならないのです。

それを度外視した場合、無駄にコストがかかり適正価格を導き出せないというデメリットが生じます。

そして次もしくは同時に考えていくのが、ハンドル等の付属パターンです。

強度や持ち心地など直接手で触れる部分でもあるため、微妙なサイズ調整を行います。

長さはもちろんのこと付け位置やその角度まで実際に着装してみて決めていきます。

ここまで決まると外観のイメージはほぼ出来上がりです。

あとは実用面での内装ポケット強度面での芯材などもろもろ。あとは金具の種類や引手の長さ、ステッチの色・太さ、ニスの色など細部を決めてパターンメイキング完了です。

洋服や靴や帽子のように入れるものが決まっていないので「サイズ原型」がありません。

なのでより想像力を働かせる必要があり楽しくもあります。

また洋服に比べると面積が小さいため、より細かい設計が必要となってきます。

そして取り掛かるのが1stサンプルです。

ここでは本番の素材を使用し、完成品として作り上げますが、実際に作ってみて上記諸々のパーツを組み合わせてみると、ここをもう少しこうした方が良いとか、これを無くしてしまおうとか修正点が見えてきます。

それを加味して2ndサンプルに進みます。ちなみにkawa-kawaでは基本的に3rdサンプルは作りません!

そこまで修正しなければならないものは、あとわずかであってもドロップさせます。

デザイナー、パタンナーともに悔しい所ですね。

なのでサンプルに取り掛かる際はより慎重に出来上がりを想定して作り上げます。

企画チームはお客様が持っている姿を想像してモチベーションをあげています!

ちなみにこれは上記で紹介したパターンの製品の裁断風景です。

形が似ているパーツが多いので、間違えないように。

そしてこれが出来上がります!

No.385 jabara「2WAYショルダーバッグ」

荷物を入れると膨らむように設計されています。

縫う箇所が多く、職人さん泣かせの手がかかる商品です。

だからこそ長く続いているんだなと感じています。

サイズ的にも丁度良い商品です!

それでは今回はこの辺で。

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kawa-kawa 大田

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